サンクコスト思考(Sunk Cost Fallacy)
概要
すでに支払って回収できないコスト(時間・お金・労力・感情)に引きずられず、将来の意思決定を合理的に行うための思考モデル。
評価(1–5)
応用度:: 5
即効性:: 4
理解難易度:: 2
誤用リスク:: 4
評価コメント
評価コメント:: 概念自体は理解しやすいが、感情が絡む場面ほど実践が難しい。意識的な問いがないと誤謬に陥りやすい。
最初の一問
- 「この判断を、今日初めてこの状況に出会ったとしても同じように下すだろうか?」
狙い
- 過去の投資と未来の判断を切り離す
- 感情的な執着を一度リセットする
悪い問い
- 「ここまでやったのだから、続けるべきでは?」
- 「やめたら、今までが無駄になるのでは?」
使い方(ミニ手順)
- すでに回収不能なコストを書き出す
- それらを意思決定から意図的に除外する
- 今後の選択肢を“これからの価値”だけで比較する
アウトプット例
- 箇条書き:
- サンクコスト(過去):時間・費用・感情
- 将来判断要素:期待値・リスク・制約
- 図の形:
- 過去(切り離し)/未来(判断)の二分図
使いどころ(活用例)
- ビジネス:赤字案件の継続判断、プロジェクト撤退判断
- 日常:やめ時が分からない趣味・習慣・人間関係
- 判断・思考:続ける理由が「ここまでやったから」しかないとき
典型的な誤用
- サンクコストを無視する=過去の努力を否定することだと思う
- 短期の損失回避のために長期損失を拡大する
- 客観的判断のつもりで感情を温存してしまう
他モデルとの関係
- 関連:認知バイアス、行動経済学
- 補完:期待値思考(将来価値評価)、トレードオフ思考(捨てる判断)
- 対立:結果論(過去の投資で判断する)