期待値思考(Expected Value Thinking)
概要
不確実な選択肢に対して、「起こりうる結果 × その確率 × 影響の大きさ」を考慮し、短期の損得ではなく長期的に合理的な判断を行うための思考モデル。
評価(1–5)
応用度:: 5
即効性:: 3
理解難易度:: 4
誤用リスク:: 4
評価コメント
評価コメント:: 不確実性下の意思決定に非常に有効だが、確率や影響度を雑に置くと数字にだまされやすい。
最初の一問
- 「この選択を何度も繰り返したら、どれが一番得になりそうだろうか?」
狙い
- 単発の成功・失敗に引きずられない
- 感情ではなく構造で意思決定する
悪い問い
- 「今回うまくいきそうか?」
- 「失敗したらどうしよう?」
使い方(ミニ手順)
- 選択肢ごとに起こりうる結果を洗い出す
- 各結果の確率と影響度をざっくり置く
- 長期的に最も期待値が高い選択を選ぶ
アウトプット例
- 箇条書き:
- 選択肢A:成功(30% × +100)、失敗(70% × -10)
- 選択肢B:成功(10% × +300)、失敗(90% × 0)
- 図の形:
- 選択肢 × 結果の表
- 簡易意思決定ツリー
使いどころ(活用例)
- ビジネス:新規施策判断、投資判断、実験設計
- 日常:挑戦するか迷う選択、学習やキャリアの判断
- 判断・思考:短期の結果に一喜一憂してしまうとき
典型的な誤用
- 数字を正確に置こうとして思考が止まる
- 確率を主観のまま固定してしまう
- 感情的コスト(ストレス等)を無視する
他モデルとの関係
- 関連:意思決定理論、リスク管理
- 補完:トレードオフ思考(捨てる判断)、制約条件思考(前提整理)
- 対立:結果論(たまたまの成功・失敗で評価する)